【ブラジル】ヒキガエル3種を発見

他のカエル達

パラナ連邦大学の進化生物学者のパイ氏の研究チームは、ブラジル南部の雲霧林に住むヒキガエルの新種3種を見つけたそうです。

Melanophryniscus bianca

(出典:ナショナルジオグラフィック日本版)
M. milanoi

(出典:ナショナルジオグラフィック日本版)
M. xanthostomus

(出典:ナショナルジオグラフィック日本版)

このヒキガエルは、ブラジル南部の孤立した雲霧林で、植物の水たまりに産卵するという、レアな繁殖法をもつヒキガエル3種だそうです。「これらのカエルは非常に神経質です。湿度が高すぎても低すぎても、捕まえることはできないでしょう」とパイ氏は言っています。暫定的なDNA検査から、色が濃く腹に赤い模様があるこの3種は、非常に関連が強く、わずか数千年前に進化を遂げたことが示されたとのこと。
この3種は体長わずか2.5cmと、ヒキガエルとしては小柄な部類に属し、クロヒキガエル属(Melanophryniscus)の多くは毒を持つが、3種が毒を持つかどうかはわかっていないそうです。
一般的に水溜まりは小さいため、産卵数は50未満と他のヒキガエルに比べて少ないのが特徴のようです。オタマジャクシは比較的大きく、泳ぎがあまり得意ではないそうで、チームはこれらの研究結果を、12月2日付の科学誌「PLOS ONE」に発表しました。
また、3種を正式に命名することが生存を確保するための第1歩で、「名前がなければ、法的には存在しないのと同じこと。なので、保護できないのです」
貴重な新種を発見できても、発表して名前がつけられなければ法的には存在しないとは、なんだかクサ子的には微妙な感じがしますが、まだまだ新種がいる可能性大のブラジル南部の雲霧林。これからの研究が楽しみです。

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Posted by ドン・クサ子